お久しぶりね
交流戦の季節、一番いいのは会社帰りにライオンズの試合を見に行けることだ。平日ふらっと行くには西武ドームは遠すぎる。
「今日野球行くから、絶対残れないから!」と昼休憩も半分にして仕事をバタバタと片付けて、今年初のプロ野球観戦。
お久しぶりの神宮球場。席に着いたらすでに1点入ってた。
先発は菊池雄星。お久しぶりね。あなたもいい人できて結婚したせいか、ずいぶん大人になったわね。
久しぶりだから忘れてたけど、交流戦はピッチャーも打席に立つんだった。
去年はここで、打席に立つ岸くんを見たっけ。あれは岸くんの怪我からの復帰戦だった。そんな岸くんももういない。
あの時代打で元気に出てきた森くんが今年は怪我でいない。
1年て長いんだか短いんだか。
坂口ってオリックスにいたあの坂口か。神宮は懐かしい人にたくさん会える。前にもソフトバンクにいた新垣くんが出てきて驚いた。大引もいる。
でも何より成瀬くんだ。
成瀬くん!久々の成瀬くん!横浜高校出身の成瀬くん!キャー!
…と、トキめいたがワンポイントなんてひどいじゃないですか、真中監督。もう少し成瀬くんが見たかった。
しかし代打上本くんでトキめきを取り戻す。上本くんやっぱりいいなあ。きっちりヒット打って、ベンチに帰ってみんなにすごい笑顔で迎えられる。
メヒアも満面の笑み。
大松!成瀬くんもいて大松もいるのか。脳内に千葉マリンのウグイス嬢の「オオマツ~」という声が響き始める。
極めつけは鵜久森くんだ。鵜久森くん、そうか、ヤクルトにいたのか。
2004年、駒大苫小牧高校が初めて優勝した夏の甲子園決勝戦、済美高校最後の打者が鵜久森くんだった。真剣な横顔がニュースでも熱闘甲子園でも高校野球雑誌でもどこでもクローズアップされていた。
久々に鵜久森くんの、この横顔を見て変わらないなあと思ったり、でも大人になったなあ、と思ったり。
神宮のナイターは夕焼けがきれい。もっと暗くなると高層ビルの灯りがきれい。月もきれい。
夏も来ようっていつも思うけど、またきっと来年になるんだろう。そして「お久しぶりね」と思うんだろう。
ああ、楽しかった。野球ってやっぱ楽しいな。ライオンズ勝ったしな。