2018-01-01から1年間の記事一覧

扉の向こう側

昨今では宅配便を装った殺人事件などが起こる物騒な世の中なので、簡単にドアを開けてはいけないなんてよく言われるんだけど、ドアチャイムが鳴るとついうっかりインターホンも使わずにハイハイとドアを開けてしまう。ビールなんか飲んで上機嫌なら尚更だ。 …

曲がり角ごとの驚き・25~苦難に耐えて~

以前、別ブログでこんな記事を書いたけれど、人間ジブリが出たら本当に危険な状態だと思う。 よしながふみ「1限目はやる気の民法」より、司法試験に失敗して精神を病んでしまった先輩の台詞。何度見てもゾッとする。やばい。 前のブラックな職場で徹夜明けの…

何もかも皆懐かしい

地球か…。何もかも皆懐かしい…。 by沖田艦長*相撲友達のつるちゃんは「日頃から相撲が好きだって公言してるとさ、誰かが余ってるチケット回してくれたり、『相撲と言えばこの人』って感じで声をかけてくれるんだよね。ありがたいよね。やっぱ言っとくもんだ…

想像力より高く飛ぶ鳥

どんな鳥だって想像力より高く飛ぶことはできないだろう 寺山修司 ロング・グッドバイ 寺山修司詩歌選 (講談社文芸文庫)作者: 寺山修司,齋藤愼爾出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/03/04メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件)…

曲がり角ごとの驚き・24 逢いたくなった時に君はここにいない

あれは4才くらいだったかしら。風邪をひいて母と小児科に行ったら、小児科の入り口でペロペロキャンディーを舐めながら靴を履いている女の子がいて、私はそのキャンディーに釘付けだった。 帰ってから母に「何か食べたいものがあるか」と聞かれて「ペロペロ…

ONCE IN A LIFETIME

今はもうずいぶん安い値段で眼鏡を購入できるお店がたくさんあるけれど、ちょっと前までは全然そんなことなくて、眼鏡やらコンタクトなんて買おうと思ったら5万は覚悟しなければならなかった。 眼鏡男子、ていうか眼鏡力士ぬすくぐ。錦木 近所に「ものっす…

Memento Mori

ある日、友人から相次いで連絡が来た。前の会社の営業さんが急に亡くなった、死因は不明だと言うのだ。 「Sさん、結婚してたよね」「辞めてからはどこどこで働いてたらしいよ」「山に登るみたいだから、山で何か事故があったのかしら」 そんな事をひとしきり…

なんでカンガルー

昔飲み屋で、ジャズとブリティッシュロックと村上春樹が好きな意識高い系、自称ピアニスト(無職)のヤマちゃんと「村上春樹の作品って唐突に動物出てくるよね、カンガルーとか」なんて話をしていたら、ヤマちゃんが「カンガルーのこと歌ってるバンドとか結…

仁義なき戦い

友人ヤマダは学生時代明治大学に通っていて、時折講義の途中にヘルメットを被った学生運動の人が教室にやってきてあれこれ主張を叫び出すのだと言っていた。 もう20年近く前だが、その当時でさえ「え!!学生運動の人ってまだいるの?」と驚いた。ヤマダはし…

人間的な、あまりに人間的な

年末に上海に行ってきた。 休みがあるからどこか行こう、飛行機に長時間乗るのは嫌だから近場にしよう、台湾は「パワースポットで恋力アップ!」みたいな女子が多そうだから避けよう…と思っていた矢先に江蘇省の観光サイトを見かけ 蘇州!蘇州夜曲!上海から…

冷徹と情熱の間

弟の娘はおそらくそろそろ3歳になるのだと思うが、生まれてから1度しか会ったことがない。 まだ座布団の上で寝るくらい小さかった頃だ。そっと足に触れて「ふにゃふにゃかと思いきや、赤子というのは割りとみっちりと肉がつまっているものなのだな」と驚いた…

曲がり角ごとの驚き・22 猫またぎ

子供の頃はよく猫を拾った。放っておけなくて、猫ごと家を追い出されたこともある。 父撮影 全盛期には家に猫が4匹いた。 父撮影 まだ目もあいていない、耳も寝たまま、手のひらに3匹いっぺんに載るような生まれたての子猫の面倒だって一生懸命見た。 父撮影…

バカみたいな事ばかり

「山に登る」と言えば、「登山て何が楽しいんですかね、わざわざ苦しい思いしてバカみたい」と言われることがよくあるし、ミュージカル関連の仕事をしていた時には「ミュージカルってダメだね。タモリさんも言ってたけど、突然歌い出す意味がわからない。バ…

悪魔が来たりて

あけましておめでとうございます。 不穏なタイトルですが健康的な話です。 さて、イエスは御霊によって荒野に導かれた。悪魔に試みられるためである。そして、四十日四十夜、断食をし、そののち空腹になられた。すると試みる者が来て言った。 マタイによる福…