こんなはずじゃ
こんな~はずじゃあなかったよね~♪
去年のGW。浮かれ気分で千畳敷。
高原のお散歩気分でロープウェイを降りたらそこは雪国だった。
去年の12月。浮かれ気分で日光。
木道を陽だまりハイクと思ったら笑っちゃうくらいに雪。
今年のGW。3年ぶりに西丹沢の檜洞丸へ。新緑が美しくて、水辺も多くて、歩きがいもあって、景色もよくて、とっても気持がよくてまた来たいと思っていたあの山。
シロヤシオはまだだけどミツバツツジは咲いてる。
富士山も見える。
しかし、苦しいです、サンタマリア。この山、こんなに登り一辺倒だったかしら。
前回は人と一緒におしゃべりしながら歩いていたから気が付かなかったのか。それとも3年の間に私の体力がガタっと落ちたのか。
このバイケイソウの木道を歩くのを楽しみにしてきたのに、ここまでこんなにキツかったっけ。こんなはずじゃなかったんだけど。
これだけ登ってきただけあって、景色は予想を上回る素晴らしさ。
下りの犬越路の怖さもまた予想以上。こんなにスリルとサスペンスに溢れた道だったかしら。怖さで指先がビリビリする。
風に吹かれるとか、ずるっと足を滑らせるとかしたら、真っ逆さまに落ちていける道。後で知ったことだが、4月の終わりにこの近辺で滑落事故があったらしい。
でも景色は素晴らしいんだ。
お花も咲いてるしね。
こんな鎖を登り降りするうちに余裕もなくなるし、足も上がらなくなるけどね。
なので、やっとの思いで沢まで降りてきたら、足が上がらず沢にはまったり。
あーあ。靴の中まで水が。
新緑は美しい。滝も美しい。でも今、頭の中にビールのことしかない。
何はともあれ生きて帰ってこれて良かった。山の神さまありがとう。
こんなにキツい山だったなんて想定外。
翌日、人生で最高レベルの筋肉痛で、スーパー銭湯の湯船の出入りも、どんな老人よりずっとよぼよぼだった。
人生初の液体バンテリンも買ったし、疲労のために風邪もひき、今日まで長引いた。
こんなはずじゃなかった。
こんなはずじゃなかったけれど、あれだけの景色を見た上に無事に降りて来られたんだから、まあ御の字か。