曲がり角ごとの驚き・22 猫またぎ

子供の頃はよく猫を拾った。放っておけなくて、猫ごと家を追い出されたこともある。
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父撮影
全盛期には家に猫が4匹いた。
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父撮影
まだ目もあいていない、耳も寝たまま、手のひらに3匹いっぺんに載るような生まれたての子猫の面倒だって一生懸命見た。
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父撮影
これは実家にいたシャナさん。

劇団四季の裏で紙袋に詰めて捨てられていたのを拾ってきた、シンバとナラ。ガラケー時代の写真サイズ。
たくさんの猫達と関わってきたこともあって、憚りながら猫の扱いにある程度自信を持っていたし、猫に愛されているとも思っていた。猫は私を愛してくれると思っていた。
今だって、猫を見かければひと目もはばからず「にゃ~んこ先生~♡」とにゃーにゃー近寄っていく。
が、そうして近づいて撮った写真の数々を見て、最近気づいたことがある。
もしや、猫は私が嫌い。

これは両国回向院で出会った猫。すごいメンチ切ってる。「なんやお前!」くらいの。
猫なで声で「先生!」とか言って近づいたけど、完全に相手にされてない。

これは山梨昇仙峡で出会った猫。絶対警戒してる。

城ヶ島。「ひとのシマで何デカい顔晒しとんじゃ」くらいの威嚇。

そして真鶴。
「うわ、何コイツ、やば!キモ!」みたいな避け方…。

中国蘇州のキジトラ。「食べ物も持ってない奴が話しかけんじゃねーよ!うぜえ!」的な。

「お前、それ以上、一歩でも近づいたら許さねえぞ」とでも言わんばかりに警戒レベルMAXの城ヶ島の猫。

…ねえ、ひどくないですか?
こんなに、こんなに愛してるのに、この仕打。そりゃあ最近はコアラに夢中ですよ。正直猫よりコアラが好きですよ。でも今までずっとあなた方を心底愛してきた私を跨いで避けて通ろうなんて、ひどい、酷すぎる。
まるでストーカー認定されて避けられてるみたい。まあ、確かにいい年のおばはんに「にゃんこ先生~♡」なんて寄ってこられるのはキモいかもしれませんけどね。
それでもやっぱり猫が好き。コアラはもっと好き。
そのうちコアラにも「あいつマジキモい」とか嫌われたりするんだろうか…。
嫌われてもつきまとうよ?割りとストーカー気質あるからね、私。