曲がり角ごとの驚きⅡ 像あれこれ
しかし考えようでは、曲がり角をまがることは胸さわぐ快楽でもありうる。
曲がり角のむこうには素敵な出会いが待ち受けているかもしれないし、だいいちそれまでの、いいかげんうんざりしていた世界に背をむけて、新しい風景のなかに入っていけることはほぼ確実なのだから、曲がり角をまがることは小さな、あるいは大きな驚きを経験することでもあるのだ。
塚原史「終末のソリチュード」より
素敵な出会い@秩父三峯神社。
明らかに体のバランスがおかしいけど、フレンドリーに出迎えてくれるヤマトタケルノミコト氏。
合羽橋でノリノリの大黒様。
金色の河童、河太郎。
まあ、かっぱ橋だもんな、河童くらいいるよな。
でも河口湖の駐車場脇の草むらに突如、河童がいる必要ないよな。
こちら水戸駅前に立つ黄門様御一行。お約束どおり。
そしてこちらは恩田陸「夜のピクニック」のモデルとなった水戸一高にあるモニュメント。
タイトルは「わが道をゆく」。
迷わず行けよ、行けばわかるさ。
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/09/07
- メディア: 文庫
- 購入: 13人 クリック: 150回
- この商品を含むブログ (651件) を見る
伊豆、浄蓮の滝前で、大志を抱く感じの伊豆の踊子像。
水戸一高と併せて、青春2部作
そんな青春を木陰からそっと見守る修善寺のだるまさん。振り向けば奴がいて若干ビビる。
最後はうちの父親が中学生の頃に作った遮光器土偶。
母は鼻をふくらませて「この前本物を見てきたけど、うちの方が顔が上品だった」と力説した。
胸さわぐ快楽を求めて曲がり角をまがるうちに、いつしかいいかげんうんざりしていたはずの我が家に還ってきて大団円。
めでたしめでたし。