夢のような日々

ついにラグビーワールドカップが始まった。
それこそ清水の舞台から飛び降りるような気持ちでチケットを買った去年が遠い昔のことのよう。

一度飛び降りたら慣れるものなのか、決勝のチケットも買った。
でも日にちが経ちすぎて日程もちょっと忘れていて、大相撲千秋楽のチケットをとってしまい、相撲は慌てて友人に譲った。
7月には日本代表のユニフォームも買って、8月にはチケットも届いたのに、目先の忙しさや、ライオンズの優勝可能性なんかに追われて、全然気持ちがラグビーについていっていなかった。

「金曜日ユニフォーム持ってパブリックビューイング行こうよ!」とかえる姉さんに誘われて、やっと「ああ、本当に始まる」気分になった。
有楽町と横浜で迷ったけど、有楽町は狭そうだから横浜へ。有楽町は入場規制もかかっていたみたいなので横浜にして本当に良かった。

みんなで芝生に座って大きなスクリーンで観戦する。横の巨大テントではビールがもりもりうられていて、中はごきげんな外国人だらけだった。
冷や冷やしたけど勝ってよかった、楽しかったね、とユニフォーム着たまま地下鉄に乗ったら巨人にボコられて意気消沈のベイスターズファンがたくさん乗っていた。
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土曜日はいよいよ日産スタジアムへ。
南アフリカ対ニュージランド。スプリングボクスオールブラックス
14万円のチケットを買う決意を後押ししたのはこのカードだ。
新横浜の駅を出たらもう南アフリカのユニフォームの人だらけで、コンビニもブリティッシュパブもどこもかしこも南アフリカ共和国になっていた。そして相当デキあがっていた。あの人ら、試合終了まで持つのか…と疑問になる。
はー、これがワールドカップかー、と実感。
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オーストラリアやアイルランドの人たちもいて、不思議に思っていたけど、バックスタンド側でパブリックビューイングもやっていたらしい。すごいな、みんな私よりずっといろんなこと調べ尽くして日本に来ているのだな。
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日テレ軍団も来ていた。舘ひろし、遠くから見てもすぐわかった。
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ハカが後ろ向きでちょっと残念。
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南アフリカスクラムハーフ、ファフ・デクラークは小さいのにすごいファイターだった。

翌日はアイルランド×スコットランド
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横浜駅周辺は2つの国のスカート男子が山盛り。あのキルトはノーパンで履くのが正式だと聞いたことがあるので、スカート男子見るたびにパンツ履いてるのか気になってしまう。
スカートめくりをする男子の気持ちがすごくよくわかった。「どうなっているのか」という好奇心。ただそれだけだ。

2年前のアイルランドと日本とのテストマッチの時にも思ったのだけれど、アイルランド人はどこからこんなに湧いてくるのだ、と驚くほど場内が緑色に染まっていた。そしてともかくビールを飲んで上機嫌。世界ランキング1位の余裕なのか、歌ったり踊ったりものすごく楽しそう。
バグパイプを持ち込んで演奏しているスコットランド人もいた。セキュリティのため、長傘まで没収されるのにバグパイプは通過できるのだな、となんか笑ってしまう。
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試合はワンサイドゲームアイルランドの圧勝だったし、日本との試合が心配にもなったけれど、会場みんなでカントリーロードを歌ったり、本当に楽しかった。

ああ、楽しいな。ラグビーワールドカップってものっすごーーーーーーーく楽しいな。
すごくハイレベルな試合も見れる。
みんなが純粋に期待して、楽しそうにしていて「人間ていいものだな」って思ったりもする。
他の地域の試合も気になるし、家に帰ってから録画した試合を見返したり。例えライオンズが負けてもラグビーが楽しいので元気でいられる。
あの時、勇気を出してチケットを買っておいて本当に本当に良かった。
来週再来週は横浜のファンゾーンで日本戦を見る。

一生に一度の夢のような日々。なんて幸せ!