C'est la vie

別にキリスト教徒ではないのだけれど、死ぬまでに一度、サンティアゴ・デ・コンポステラの巡礼路を歩きたいと思っている。
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帆立貝の殻をリュックにつけて、900kmばかりの道をひたすら、50日近くかけて歩く。最後は地の果て、フィニステラまで行くんだ。新大陸発見前まで、人々はその地が地の果てだと信じていたんですって。
先日、NHKBSプレミアムの「世界ふれあい街歩き」でサンティアゴ・デ・コンポステラの回があった。
当然、たくさんの巡礼者に出会う。アルゼンチンから来て35日間歩いた男性はこう言っていた。

「雨の日も、寒い日も、暑い日も、上り坂の日もあるけど、それでもやる価値がある」
雨の日も、寒い日も、暑い日も、上り坂の日もある。
それは人生ね。人生とおなじことね。

さて、8月末頃から始めたテレビ体操もかれこれ2ヶ月。
新しい朝 - 君拾帖
気がつけばいつしか、オープニング画面が秋色に。

お姉さんたちの背景にも落ち葉がついたり。

一部に「可愛い♡」と評判のお兄さんが髪を切っていたり。地肌透けててヤバかった…。

ああ、この先、こういうことで季節を実感したりしていくんだなあ、と先のことを考えてびっくりしたりもする。
まだ2ヶ月。たった2ヶ月しかやってないのに、来年もやってるつもりでいるんだな。本当にできるのかしら。

今のところはなんとかかんとか朝晩続けてきている。けれどここまでだっていろんな日があった。

うまく動けなくて「こんな簡単なこともできないなんて」と自分にしょんぼりする日もあったし、今まで普通にできていたことが何故か急にできなくなった日もある。
眠くて眠くて、テレビ体操の10分間が永遠のように感じられた日、旅先でyoutubeを見ながら体操した日、余計な事ばかり考える日、昼近くまで寝ていて、昼頃ようやく体操する日。
酔っ払って体操をしたら気持ち悪くなって、途中「ここまでのところで体調に変わりはありませんか?」と問いかける、テレビの中の先生に「変わりあります、もうダメです」と答え、途中でやめてしまった日もある。あれ以来、先生の優しい問いかけがあるたびに「今日は大丈夫です」と心の中で答えている。

テレビの中のお姉さんに「タイムマシンにでも乗らなきゃそんな柄の衣装買えないでしょ」と思った日。

真ん中のお姉さんがいつもコアラに見えて、勝手に「コアラちゃん」と名付けた日。先生もわりとコアラっぽい。
帰りが夜中になった日でも、帰宅後になんとかかんとか体操をして、積み重ねてきたこの2ヶ月。
我ながら、結構偉いな、と自画自賛もしている。

これから先、寒くなって、どんどん朝起きるのがめんどくさくなって、寒さに震えながら体操したりするんだろう。
オープニングが冬の絵柄に変わったり、お正月の絵柄になったりもするのかしら。
イヤイヤやる日も、元気な日も、風邪をひいてる日もあるんだろう。雨の日も、寒い日も、暑い日も、上り坂の日も。
それが人生。