君拾帖

■くんしゅうちょう■  すきなことだけてきとうに

曲がり角ごとの驚きXⅣ 熱々の五平餅

郷土料理のお店で生まれて初めてきりたんぽを食べた時の感想。「あ、ご飯」
飛騨高山で人生初の五平餅を食べた時の感想。「あ、ご飯」
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どちらもつぶしたご飯を棒につけて甘辛系の味噌なんかを塗った感じの食べ物だ。

そんな五平餅、根強い人気があるのか、時々最寄り駅に露店が出ることがある。
そうなると係長が黙っていない。
「今日、駅前に五平餅の店が出てた」
うちの最寄駅にも出てましたよ、と告げると「え!!五平餅のくせに!」と各地への展開が許せない模様。
別にあの人は五平餅の地元、長野や中部の出身ではない。だが、何故だかやたらと五平餅にこだわるのだ。
そして事あるごとに言う。
「うるせえ!熱々の五平餅で引っ叩くぞ!」
営業がワガママを言えば
「五平餅フルスイングするぞ!って言え」
お取引先がやらかせば
「タレが飛び散る勢いで五平餅フルスイングだぞって伝えとけ」
…そんなこと言えるわけないじゃないですか…。

そんな訳でワタクシ、割りと五平餅屋台が気にかかる。
目につくたびに「ああ、係長にフルスイングされる」「五平餅で引っ叩かれる」と怯えながら露店を見ている。

世の中、意外に五平餅の需要は多いらしい。靖国神社の桜の季節も五平餅の屋台が出ていた。

想定外に五平餅に包囲される日々、近所にコメダ珈琲の和喫茶おかげ庵というお店が開店した。
あら、そう、ふーーん、と適当にスルーしていたが、ある日ふとツイッターで「おかげ庵で五平餅焼きた~い♡」というTweetを見かけてしまい戦慄した。
え、何、あの店、五平餅焼けちゃうの。手焼きできちゃうの…。

それならば行ってみるか、と疲れ果てた7月の会社帰り、おかげ庵で五平餅を注文してみたところ、こんな大層な電熱器が出てきて、ちょっとビビる。

コメダの五平餅は飛騨高山とは違ってこんな団子型タイプ。お店のお兄さんによると「まず表面をカリッカリに焼き、胡桃味噌をつけて更に焼くことを繰り返して下さい」とのこと。

了解了解。結構、根気よく待つタイプよ、これ。
しかもタレが熱々で歯の裏側をやけどするヤツ。そして相変わらず五平餅ってご飯。

こんなので引っ叩かれたくないなあ、としみじみ思うのだけど、なんで7月疲れたかって、派遣の子が無断欠勤の上バックレたせいだ。派遣元も連絡が取れなくなっているらしい。
社員証も保険証も持ったまま、PCのワイヤーロックの暗証番号もわからぬままの失踪。
ねえ、係長、今こそ熱々の五平餅であの子を引っ叩いていいよ。
タレが飛び散る勢いでフルスイングしていいんだよ。

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