光陰矢の如し
土曜日は第99回全国高等学校野球選手権神奈川大会決勝を見に横浜スタジアムに行ってきた。
決勝の組み合わせは横浜高校×東海大相模高校。
去年は夏風邪をひいて家でテレビ観戦だったので、決勝を見に行くのは2年ぶり。
そしてこの横浜×東海大相模という決勝の組み合わせも2年ぶり。
2年前、渡辺監督勇退の年、東海大相模には現中日の小笠原くん、現オリックスの吉田凌くん、青島くん、佐藤くんという4枚看板のすごいピッチャーがいて、打つ方もすごい子がいっぱいいて、横浜高校は手も足も出ずに完封負けだった。
スタンドに頭を下げた後号泣していたキャプテンの相川くん。
2年生だった藤平くんも公家くんも立ち上がれないくらいに泣き崩れていて、
1年生の増田くんはなんだか呆然としてるみたいだった。
準優勝盾を持っての行進だって、まるで遺影を持った葬儀の列みたいにしょんぼりしていた。
あれから2年。
渡辺監督の隣であらいぐまラスカルみたいな顔してた子がずいぶん貫禄のあるお兄ちゃんになったもんだ。
それでも楽しそうないい顔は変わらないもんだね。
ていうより、どんどんいい顔になってきているんだな。
Standard Next(スタンダードネクスト) 2017年 06 月号 [雑誌]
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外野席の声援に応えるようなエンターテイナーになっちゃって、
高校野球ニュースによると、エースの板川くんに「最後はセンターフライで終わらせてくれ」って言ってたんだってね。
そのセンターフライをつかんで
万波くんとヒップアタック。
完全に筒香くんのアレ。
みんなの輪に向って走って
走って
みんなが待ってて
今年は試合前の円陣ではこのポーズやらないんだなと思っていたら、決勝までとってあったのね。
今年、横浜高校は晴れがましい顔で閉会式に臨んで、東海大相模はお葬式みたいだった。
2年前は逆だった。決勝戦まで勝ち上がることはそれだけですごいのに、ここで勝つか負けるか、赤いリボンのメダルか紺のリボンのメダルかで、本当に天と地ほど両者の表情が違う。
そんな残酷さの中で、幼い顔つきだった男の子はすぐに青年の顔に変わり、次のステージへ進んでいってしまうし、「夏が始まった!」と人をそわそわさせる県大会が終ってしまったら、なんだかもう空も少し高いような気がする。
7月が終わる。