君拾帖

■くんしゅうちょう■  すきなことだけてきとうに

男子の世界


男には自分の世界がある 例えるなら空を翔ける一筋の流れ星
各地の地方球場からこのメロディーが聞こえてくる季節になった。

まもなく産休に入る同僚が、夏休みに入った長男くんについて「持って帰ってきたお道具箱あけたら、いろんなものがぐっちゃぐちゃになっていて、色鉛筆は2本しか残っていなかった」とボヤいていた。
…私が小学生の頃の周りの男子もそんな感じだったが、今でも男子はそうなのか。生まれた時からインターネットもスマホも普及していて、iPadで遊ぶような子供でも!
更に長男くんは最近替え歌に凝っているらしく、どんな歌でも「うんこちんこ」と歌うらしい。
男子あるある。
「うんこ漢字ドリル」が子供に大人気という話を聞いたときも、「今どきの子供でもうんこに夢中なのか」と驚いた。アキラ100%の芸風がウケるのもそうだけど、最近の子ってもっとこう…「男子バカじゃない」っていうクラスの女子みたいに冷めた子が多いんじゃないか、と思っていた。
変わらないものってあるんだな、と妙に安心。

さて、人間赤ん坊の状態で生まれて大人になって、そして年をとって呆けてまた赤ん坊に戻る、なんて言われるが、今丁度私は戻っていく過程なんだろうか。最近ラムネ菓子とEテレと動物園が好きで、子供の領域にお邪魔する機会が増えている。

象を見るだけで「ぞうしゃん!!!!!!ぞう!しゃん!!!!!」と絶叫する子どもたちを横目に「…あの新鮮なトキめき、取り戻したい…」と心底思う多摩動物園の象舎前。

象を見つけた後、子どもたちの視線はやはりうんこに釘付けだ。「うんこ!!!でけー!!」「ママ見て、うんこ!!」と男児たちが次々見たままの感想を述べる。

動物園もちゃんと奴らのうんこ好きをわかっているから、こんな風に展示をしてくれている。

タケノコみたい。枕みたい。
穂村弘の有名な短歌に「サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい」というのがあるが、サバンナの象のうんこは多摩動物園の象のうんことは違ったりするんだろうか。

4月に行ったズーラシアでは「大うんち展」というのを開催していた。もちろんうんこ好きな子どもたちを狙ったものであろう。しかし事前に調べた私も若干心ひかれていた。

大うんち展開催中だけあって、入リ口のイベント看板にも「ゾウ糞ペーパー作り」の告知。象のうんこは悩みも聞いてくれれば、紙にもなるのか。
ゾウ糞ペーパーは結構有名らしく、無印良品でも販売してるんですって。
それ以外にもアフリカでは象の糞を乾燥させてお茶にして飲むらしい。なんでも、産後の肥立ちの悪い女性、虚弱体質、病後の疲労回復に効果があるとされているそうだ。

繊維たっぷりそうだしな。
ちなみにインドでは牛糞を1週間以上乾燥させ、高温で滅菌して砕き、様々なものと混ぜているらしい。防虫用に壁に塗り込んだり、シャンプーとか歯磨き粉とか。…歯磨き粉はちょっと…。あっちで牛が神なの、知ってはいるけど、でも。

会場内に並べられた各動物のうんこたち。
その上にはそれぞれのうんこ事情の説明パネルが並んでいる。
カピバラは敵に居場所を気づかれないよう水中でうんちやおしっこをする。水辺がないと我慢する」そうだ。
カピバラも大変だ。ていうか、冬になるとよく写真にあがってくるカピバラ温泉なんかうんこだらけなんじゃないのか。
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また「タヌキあなぐまは共同トイレ。タヌキはトイレが情報交換の場だがあなぐまは別に…」らしい。あなぐまはトイレで無言。


この大うんち展で一番驚いたのは壁にずらっと並べられた、この、各動物たちの排泄中を捉えた貴重なショットだ。
なんだろう、この背徳感ていうか変態感。
こんなに各動物の決定的瞬間を捉えるのは大変なことだったろう。その情熱たるや…。
人間だったら完全アウトだ。お縄頂戴だ。でも駅のトイレに盗撮カメラしかける男性ってたぶん、これを撮影している人と同じくらい純粋な興味と研究心があるんじゃなかろうか…。

うっかりいろんなこと考えそうになるけど、難しいこと考えちゃダメだ…。
うんこはうんこって言うだけで面白かったらそれでいいんだ。
それがきっと男子の世界。

headlines.yahoo.co.jp
山口県でもうんこ展が始まるらしいよ!