日々

話しかけたかった

南野陽子「話しかけたかった」在宅勤務中は家があまりに静かなので、ラジオをかけたり、音楽をかけたりしながら仕事をしている。 そうするとだんだん懐かしい曲ばかり聞きたくなって、とんねるずやサザンオールスターズを聴いたりするが、なかでもハマったの…

スキだらけ

隙間ゼロ昔、よく行っていた飲み屋で、常連の男たちにしたり顔で言われたもんだ。 「まめはさ、隙がないんだよな。もっと肩の力抜けよ。やっぱ隙がないと男は寄ってこない」 今思い出しても並べて正座させたいくらいにはイラっとするけど、今の私はスキだら…

どんなときも

槇原敬之 - どんなときも。♪昔は良かったねといつも口にしながら生きていくのは本当にいやだから~ …ってほどイヤではなく、「昔はよかった」と思うこともある。「今もわりといいよね」とだって思う。負け惜しみと言われるかもしれないけど。9月の終わり、Tw…

With

6月中旬に原則出社に戻ってから毎日のように「なんで行かなきゃいけないの~」「なんのためなの~」と贅沢にもイライラしたり、売り上げのため無理矢理延長された繁忙期にギャーーー!となっていたが、ここへきてようやく50%テレワークに戻った。万歳!万歳…

色即是空

10代の頃、恋人と同棲を始めたばかりの友人が「カーテンがないので、窓に毛布をかけている。彼氏が実家からもらったらしい般若心経毛布。しかも紫」と言うのを聞いて、みんなで大笑いしたことがある。 般若心経毛布!!それも紫!! その後深夜の通信販売番…

見つめるCat's eye

高校の頃の古典の先生が言っていた。 「見るってことは愛情なのよ。愛情がなくなったら相手の顔を見もしない。相手がそこにいるのに見向きもされない、そんな状態は一人でいる時より孤独なものです」 確かそんな話だったと思う。高校生の私には「二人でいる…

Let It Go〜ありのままで〜

安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは、生のよろこびを書きつづる。 太宰治 「葉」 葉作者:太宰 治発売日: 2012/09/13メディア: Kindle版全くもって本当にそのとおりだな、とこのコロナ自粛生活で思う。 小沢く…

あたりまえ

5月の満月はフラワームーンと言うそうで、5/7の日だった。 何度も何度も「危ない、もう持たない」と言われながら持ちこたえてきた祖母はフラワームーンの日に旅立った。 「そうか、ついにか。満月の日に旅立つなんておばあちゃんらしいな、猫もたくさん連れ…

お変わりなく

テレワークで妙に気疲れするのは顔が見えないから、想像力を駆使しないといけないせいもあるのかな、と最近気がついた。 いつもより少ない情報から、同じだけの判断をしようと思えばそりゃ疲れるよな。 そして新たに発見したいい部分は、久々に電話やskypeな…

名前をつけてやる

テレワーク生活もかれこれ4週間。 通勤のない楽さもあるけど、なんだかやたらに気疲れして週末はアホのように寝こけてしまう。TV会議で同僚にその旨伝えるとみんな「わかる!!」と言っていた。 なんでこんなに疲れるんだろう。不慣れなせいもそりゃああるけ…

健康の守り人

猫と暮らして1年半ほどになるが、しみじみ思うのは彼らはかなり時間に厳しい生き物だということだ。 どこの誰だ、猫は日がな一日寝ていてお気楽だの、と言っているのは。朝は5時に起こされる。まずは「目覚ましをとめろ」と騒ぎ立て、二度寝をすると容赦なく…

天が下のすべての事

天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。 生きるに時があり、死ぬるに時があり、植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり 殺すに時があり、いやすに時があり、壊すに時があり、建てるに時があり 泣くに時があり、笑うに時があり…

この世界の片隅に

最近見た映画はパラサイトとスウィング・キッズ。 どっちも結構重い。だんだん映画が「他人事」ではなくなってきているような気がする。ただただ口をあけて、楽しく夢物語を見ていられる時代じゃなくなっているような気がする。 格差社会も貧乏も不運も、戦…

ばあちゃんのノート

蟹座はすごく大事な事を教えてもらったり、教えてあげたりできるような日。とっておきの話。獅子座は細かいことまでよくわかる感じの日。相手の行動の動機がわかるので、適切にリアクションできる。乙女座は相手のことを話しているようで、実は自分自身につ…

沼に落ちて

あけましておめでとうございます。2年前の年末は蘇州と上海へ行った。その時知っていた中国語は「你好」「謝謝」「再見」くらいだったが、漢字とカタコトの英語でなんとか乗り切った。盲人按摩て…!!なんという鬼直球…!!、と驚いて撮った写真時は流れ、ずーー…

乾いています

ジーザスの生誕祭が近づく今日この頃ではございますが。 ジーザス・クライスト・スーパースターというミュージカルは、青春期のジーザスの最後の7日間を描いたもので、最後に彼はこの写真の通り十字架に磔にされ、息も絶え絶えにこう言う。 「神よ…私は…乾い…

いつもどおり

台風がくる、史上最強だ、15号よりヤバい、先週はずっとそんな嵐の中にいた。 木曜日にスーパーに行ったらパンの棚はすでに空っぽだった。 セブンイレブンでまだ食パンが買えたから良かったけれど、みんな着々と備え始めている。これはヤバいな、と心の中の…

計算ちがい

明日で我が家の猫もめでたく1歳。 「生まれたての子猫4匹を病院から引き取った」と友達からLINEが来たのは去年の3連休だったなあ。まだ目も開いていなかった頃あれよあれよと言う間に男子2匹を引き取ることになって、猫が来る嬉しさの反面、「ああ、計算が狂…

ガタ

夏休みが終わって、今日まで何をしていたかと言うと、まあ相変わらず猫とイチャイチャしているのだけれど、その合間合間で病院に通っていた。E.T目が!目が~!!!…なんか腫れてる!…と眼科に行ったり、耳が!聴覚過敏?…と耳鼻科に行ったり、人間ドック受けた…

ぼくのなつやすみ

おかげさまで夏休みは9連休。 片付けておかなければいけない仕事も多くて夏休み前は本当に忙しかったけれども、ついに!ついに夏休み!! と浮かれて座った8/9金曜日夕方の電車の中で大変な情報を手に入れた。 ガラスの仮面が8/11までの3日間、ebookjapanで2…

血と骨

弟が3人いる。 そのうち1号は両親とも私と同じ。2号、3号は父親が違う。 両親の離婚後、私と1号は父方にいたけれど、私は13の時に家出をして母の元に行った。それ以来20年程生き別れていた1号に再会したのは2011年だ。 行政書士の仕事をしている1号は、得意…

盆の踊り子

この土日は向かいの公園で盆踊りが開催された。 以前はまず土曜日の昼間からカラオケ大会があり、その後地元の中学校の吹奏楽部の演奏があって、それから盆踊りが始まる、という流れだったが、さすがにカラオケ大会は苦情が多かったのかここ数年開催されてい…

日々を数える

このブログを始める前は「90億の神の御名」というブログを書いていた。 タイトルはアーサー・C・クラークの短編小説からもらった。小説の中ではチベットの僧侶たちが90億の神の御名をリストに抽出する作業を何世紀も行っていて、すべての名前をリストに載せ…

T.G.I.F.

以前にこんなツイートを見て驚愕したことがある。阿波踊りといえば昔クラブで知り合った徳島出身の19歳の男の子が、「阿波踊りマジでやばいですよ。阿波踊りの日なら友達の彼女と勢いでやっちゃっても、まあ阿波踊りだし仕方ないかで済むんですよ」と言って…

この国のかたち

こうの史代の漫画、「この世界の片隅に」の中に、こんな1コマが出てくる。 そして頁の隅にはご丁寧にこんな注釈がついている。 純綿:混ざりもののないもめんのこと。昭和十三年以降、糸や綿織物は「スフ(ステープルファイバー。粗悪な化学繊維)との混用が…

時の流れに身をまかせ

隣の席のハルちゃんのお母さんは熱烈なキムタクファンなのだそうだが、最近はキムタクが劣化した、劣化した、と大騒ぎらしい。 いやあ、あの人だってもうあんな大きな娘さんのいるいい年だし、いつまでもセナじゃないでしょう…。芸能人もすぐに劣化した劣化…

伝えたいことがあるんだ

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)作者: 俵万智出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1989/10/01メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 892回この商品を含むブログ (39件) を見る両国…

青い鳥

長年おでんを炊いたりご飯を炊いたり、友人が来れば鍋をしたり、と活躍してきた土鍋が、我が家のテロ組織によって破壊された。テロ組織ニャルカイダのリーダー少しでも美味しいご飯が食べたいと土鍋で炊飯し、焦げをとるために水を張ってガス台に置いておい…

何を見ても何かを思い出す

「とにかく、素晴らしいストーリーだ。ずいぶん昔に読んだ小説を思い出したよ」 「きっと、何を読んだり見たりしても、何かを思い出すんじゃない、パパは」 蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす: ヘミングウェイ全短編〈3〉 (新潮文庫)作者: アーネストヘ…

息を呑む日々

昔、劇団で働いていた頃、千穐楽間近の公演のチケットを予約したお客様にこう聞かれた。 「当日はビデオ撮影してもいいですか?」 いやいや、ダメです。ダメ!何言っちゃってるのかしら、とお断りしたらお客様はちょっとお怒りで言った。 「もうすぐ千穐楽で…